こぐま座の裏側

バーテンダー2人が自分の北極星を見つけるお話。

新型コロナウイルスが拡がり続けるこの星でおもうこと

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初めて実感したのは

出場予定だったカクテル大会が

中止になったときだった。

 

今年はプライベートな理由もあり

いつも以上に力んでいたため

その知らせを見てから暫く

ショックから立ち直れずにいた。

 

我に返ることができたきっかけは

「甲子園中止」のニュース。

 

大人という枠にいる自分が

ただ思い通りにならないだけで

こんなことではいけない

 

とハッとした。

 

それから

世界中では

職種年齢地位関係なく

沢山の人間が困っている状況であると気づくことを

理解できるまでに時間は掛からなかった。

 

こうなって

4月の自粛を終え

また1ヶ月延長と報道され

今。

 

4月は自分が人間として保つことで精一杯だったけれど

 

いちばん

つよく感じたことがある。

 

バーやお酒は

非日常のものなのだと。

 

キリストが生まれる遥昔から

人間の歴史にはあったそれが

 

日常のすぐそばに

いつもあったそれが

 

非日常だからこそ

今日まで愛されてきたのだと。

 

きっと

音楽と芸術と信仰と

 

それらも非日常だからこそ

愛されてきたのだと思う。

 

分かり合えて

分かり合えなくて

 

開かれていて

閉ざされていて

 

愛すれば

寄り添ってくれる

 

改めて

バー

そしてお酒が

愛しく思えた。

 

そんな

貴重な転機。

 

世界中のたくさんの涙と

世界中のスーパーヒーローの皆様に

ただ祈ります。