こぐま座の裏側

バーテンダー2人が自分の北極星を見つけるお話。

アイラ研修一日目②

ドバイからケナクレイグ
…に行きたかったけど

 

 

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羽田・ドバイ間の
メニューやモニターには
日本語翻訳が多少付いていたのに

 

ドバイ・グラスゴー間では
完全にアラビア文字と英語のみ。
メニューはまぁなんとなく分かるが
吹替映画を気楽に観る予定だったのに!

 

ということで帰りの
ドバイ・グラスゴー間は寝よう
と話し合った。

 

そして

羽田・ドバイ間は完全に夜だったので
ほぼ何も見えなかったけど
ドバイ・グラスゴー間は
暫くずーっと砂漠が続いた。


これでは見えてるのも見えてないのも
変わらない気がした。

 

羽田・ドバイ間の
インド?辺りで
夜オレンジ色の灯りの集落があり
なんだか素敵だなと思った。

 

とりあえず、
無事グラスゴーに着く。

 

 

グラスゴーの悲劇

 

 

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グラスゴーに着いて
ランディングカードを書きながら
長くて遅い列に並ぶ。

 

まぁ余裕だろうと思って待っていた。

 

アイラ島への

フェリーが出ている港である

ケナクレイグへの高速バスの時間は
到着から1時間半余裕を見ている。

 

高速バスターミナルである

ブキャナンも

バスの予約時では
空港から割とすぐのイメージだったので
絶対大丈夫と思っていた。

 

入国審査の係は5人ほど。
ダラダラ喋りながら
やっている係もいる。

 

審査が終わった頃には、
バスまであと20分になっていた。

 

因みに日本出発直前に調べたところ
ブキャナンへは地球の歩き方によると
空港・ターミナル間のバスがあるらしく


それに乗れば10~15分で着くとあり

 

どういうことだろう

 

とは思った。

 

審査後、荷物を受け取り
キャッシュを引き出して
ダッシュでタクシー乗り場に向かう。

 

空港の脇に並んでいた

おじいちゃんが運転するタクシーに
急いで乗り込む。

残り15分無い。

「バスの時間が2時なの!」

と伝えると

「多分大丈夫!」

と国道なのか高速なのかを
他の車と同様にかっ飛ばす。

 

ブキャナンの近くは
グラスゴーの市街地なのか
建物がでかい。

そして坂だらけ。

なかなかターミナルに着かない。

 

そして

14時になってしまった。

 

ドライバーのおじいちゃんは
申し訳なさそうに
静かになにか呟いてる。

 

チップは要らないと言われたけど
カードの通信がうまくいかず、
結局現金でキリのいい値段を
多めに置いていった。

 

そして

自分達でタクシーから荷物を降ろし
急いでバスターミナルの中へ走る。

 

すると

自分たちの番号のバスがまだいる!

期待を胸にバスに大きく手を振る。

運転手は少し迷惑そうな顔。
かなり大きなバスで
後ろにはたくさんの乗客。

 

何やら手で、受付に行けと
ジェスチャーされる。

 

これがそのままチケットになる、

(所謂eチケット)
とサイトに書いてあったはずだが。

 

「?」

となって、
チケットを広げながら
運転席の窓まで行くと

「No」
と言い、やはり受付を指す。

 

受付したら乗せてくれるのか
と思い
受付に並んでる間に


バスは行ってしまった。

 

受付の若いにいちゃんは
「あぁ、これ今行ったやつだね。
今日は…
これでケナクレイグ行きは終わりだ」

と言って
どうする?という顔でこちらを見る。

 

こちらも同じ気持ちだ。

 

仕方なく
インフォメーションのおじさんに
「ケナクレイグまで
他に行く方法ない?
もうフェリーは間に合わない?」

と聞いたら
暫く色々調べてくれて
「だめだ」

と渋めに首を振った。

 

キリスト教ではないが 

思わず

オーマイゴッドと言いたくなった。